2012年12月17日にSONYより発売されました。
モンスターハンターポータブルシリーズの人気キャラクターアイルーを主軸としており、パッケージデザインはとても可愛いです、ぽかぽかアイルー村と一緒だそうです。
基本的なパズルの完成度は高いのですがその足回りを支える色々な面が荒削りな印象でした。
今回は『アイルーでパズルー』のレビュー&感想記事です。
ストーリー
モンハンと同じく超絶薄いですがストーリー仕立てになっています。
アイルーたちが気ままに暮らすアイルー村。
活気のなくなってきた村のために長老がパズル祭りを開催!
優勝者はどんな願いでも叶えてくれるのだそう。
願いを叶えたいアイルーたちがゾクゾク参戦!
果たして願いは誰の手に…!
全7回戦。(たまにモンスター乱入で+1試合)3本勝負で2本先取した選手の勝ちです。
試合前には選手の意気込みを発表、願いはアイルーによって違うので演出面では全く同じにはならないです。
展開は同じですが。
決勝に勝利するとエンディングです。
一回エンディング流すまで20分もかかりません。
まあこの手のゲームは大体同じ流れが多いですよね。
システム
パズルは落ち物系で、ぷよぷよに近いです。
ぷよぷよみたいに赤・青・緑・黄・色のジェムが2つ1セットで落下。
同じ色のジェムを隣接させると大きくなっていきます。
ジェムを破壊させるには同じ色の爆弾が必要です、それが降ってくるまでいくら同じ色のジェムを揃えても消えません。
連鎖や一度に大量にブロックを消すと相手フィールドにドングリジェム(邪魔ブロック)を落とすことができます。
ジェムの種類
ジェムの種類は全4種類
通常ジェム
爆弾ジェム
どんぐりジェム
ミラクルエッグ
それぞれに特徴がありますので上手に活用しましょう。
通常ジェム
通常のジェムです、ぷよぷよと違いくら同じ色を揃えても消えません。
上手に積み上げることで連鎖を起こすことが出来るので一番扱いが難しいジェムです。
一気に消せると相手に負荷をかけれますがジェムをためている間はフィールドを圧迫するので消すタイミングがとても重要です。
どんぐりジェム
どんぐりは色とカウントダウンが有り、ジェムを落下させるごとにカウントダウンが1つ減減少。
カウントダウンが0になれば普通のジェムに変わります。
ただ、爆弾の連鎖に巻き込めばどんぐりの状態でも消すことが出来るので上手に活用すればむしろ一気に消せるチャンスになります。
爆弾ジェム
通常ジェムと同じ色をした爆弾が起爆剤です。
注意点としては同じ色のどんぐりジェムに隣接させても爆発しない点です。
隣接していてドングリが普通のジェムに戻った際には爆発するので、時限爆弾が作れますよ。グヘヘ
虹色たまごジェム
卵の形をしたジェムです。
落としたときに下にあるジェムと同じジェムを全て消します。
追い詰められたときの逆転のチャンスになりますし、連鎖のトリガーにも出来ます。
ただレアなジェムなので出たらラッキー!程度に留めておいたほうが良いです。
必殺技
アイルーは必殺技を保持しておりその効果は十猫十色。
初期で使うマイアイルー(プレイヤーの分身)は次のジェムを虹色たまごジェムに変える『ラッキーエッグ』
食いしん坊なアイルーはランダムなどんぐりジェムを10個食べる(壊す)『いただきどんぐり』などなど強い弱いはありますがキャラの個性を活かした必殺技があります。
逆転に使えたり嫌がらせに最高なので通信でも盛り上がります。今現在やる相手がいるかは別として。
モード
パズルで遊ぶモードはアイルー村のパズル祭りに参加するストーリーモードとひとりであそぶモード、通信対戦モードの3種類。
パズルに集中したい方はひとりであそぶモードがおすすめです。
好きなアイルーと好きな難易度で好きなラウンド対戦することが出来ます。
難易度難しいはなかなか難しいのでここで練習すると良いです。
お祭りはストーリーモードです、敗退しても同じラウンドに再挑戦することが出来るので気ままに挑戦できます。敗北時に難易度の変更も出来るのでやりこみ要素の収集もはかどります。また、ストーリーモードで対戦したアイルーは使用可能になり通信対戦やストーリーで使用することが出来ます。
通信プレイはなんとゲームシェアリング不採用。
遊ぶ人数分のPSP本体とソフトが必要になっています。
キャラの選択人数を少なくしてシェアリング対応とかにしたほうが楽しかっただろうなと思いますがねぇ。
その他のモードは
マイアイルーを着せ替える『着せ替え』
スコア記録を見る『成績』
やりこみ要素の1つ、パネルを見る『アルバム』
チュートリアルが出来る『遊び方』
後は『設定』です。
設定では音量の調節の他にジェムの回転方向を変えたり、マイアイルーを作り直すことが出来ます。
やりこみ要素
キャラごとに一応エンディング前の会話や試合前の会話が違っていますが基本的な展開は一緒です。
なので会話を全部見る!みたいな達成感は少ないのですが収集アイテムと全キャラクリア後限定イラスト、記録達成などのやりこみ要素が用意されています。
限定イラストは完成されたイラストがパネルで覆われていて、違う種類のアイルーでエンディングを流すことによって1つ開放されます、全21パネル。
きせかえ
クリアしたアイルーの服を使用することが出来ます。
初期で使用するマイアイルーのみ着せ替えが可能で、着せ替えると見た目が変わるだけでなく、そのアイルーの必殺技が使用できるようになります。
アイルーの他に『どこでもいっしょ』のトロのお面クロのお面。
サンリオキャラクターのマイメロとクロミの服を入手可能です。(現在は入手不可な模様)
全何種類なのでしょうか…?まだ未検証ですがダウンロード専用とかもあるのでアイルーの種類+ダウンロードで30種類ほどでしょうか。
調べたら追記しますね。
感想
癖のないパズル
パズルは普通に楽しめます、使用キャラの 強弱はありますがある程度なら腕と戦略でカバーできますし。
1ラウンドが比較的短いのでササッとスキマ時間にも遊べます。
ただ、癖のない分飽きもきます。
単純なんですよねー、まあ「パズルなんてそんなもんじゃい!」って意見もあると思いますがね、そういう風に割り切れればいいのですが「しっかりクリアしたい!」って考えたらキツくなってきます。
飽きをブーストさせる原因はもう1つ。
モードが1つしか無いんですよ、例えば同じジャンルの『ぷよぷよ』はタイムが0になるとステージが180度回転する『大回転』とかあるじゃないですか、そういった要素が無いのでプレイにメリハリをつけづらいです、メリハリ付ける要素は難易度変更ぐらいじゃないですかね?
ずっと同じ
パズルが単調で飽きやすいと書きましたがクリア後要素の収集の弊害はもう1つあります。
ストーリーがほぼ同じなのです。
ストーリーの骨組みは全く一緒で、開幕→試合を勝ち抜き→優勝ちょっと茶番が入りED。の流れです。
選ぶアイルーによって願いが違うので最後の茶番がオリジナルになるのですがそこ以外は全く同じです。
全21種類いるアイルーでそれぞれ7試合を勝ち抜き優勝することでイラストが開放されるのですがめっちゃ長く感じます。てかまだ開放できていません。
短い一周と長いED
ストーリーは全く骨組みが一緒なので飽きますがストーリーは実は飛ばせます。(全部ではない)
ボタン1つで飛ばせるわけでは無いのですがそれでも多少は緩和されます、なのでストーリー、一周するのは長いようで短いです。
ですがここでまたしても問題が。
EDが飛ばせないです。
コンプしようとしたら21回は見ることになります。
一応○ボタンを押しっぱなしにしていれば早送りできるのですがそれでも1分弱はあるので20分はエンディングに時間を取られます。
そのまま流した場合は3分強ほどの長さです、○ボタンを押しっぱなしにして早く終わらせるかその間になにかやるかって感じになってしまうので集中力が途切れる原因になりました。
パズルを遊ぶだけならコスパのいいゲーム
ストーリーが同じで飽きる、EDが飛ばせない。
この2点はクリア後要素を収集しようとしたときの飽きの原因になりますがパズルだけひたすらにやっていたいなら全く問題点にならないです。
ストーリーは知らん!俺はパズルをやるんじゃ!って人には関係のない話なのですよ。
対してじゃあパズルだけひたすらってどうなの?って話ですが、飽きます。
が、普通にやる分には面白いのでスマホで通信量を消費しながらゲームをやるよりも、PSPを持ち歩いてサッと電源つけてパズルで時間つぶしてサッと電源消して用事を済ます、みたいなのもありなんじゃないですかね?
PSPソフトで最後のモンハンソフト
出だしが遅かったので知名度が低いですが一応今作がPSP史上最後のモンハン関連ソフトです。
ファン向けなのかな?って感じのするソフトです、定価も2990でやすいですし。
影が薄いのでこのゲームを知らない人の10m先くらいにこのソフトを置いておいたら『ぽかぽか村じゃん!』って言うこと間違いなしです。
たまにやるにはちょうど良いソフト
クリアやハイスコアを目指すのも楽しみ方の1つですが、単調で飽きやすいこのソフトはPSPのポーチにUMDを忍ばせておいてほかゲームのレベル上げに飽きたら息抜きでやるとかの塩梅でちょうどいいです。
多分、大体のゲームやさんのワゴンに入っていると思うのでやったこと無い方はぜひ探してみてください。
モンハンシリーズ未プレイの方は多分同じワゴンに入っているであろうMHP3rdかMHP2ndGを一緒に買って上げてください。
多分2つで300円くらいです、ハマれば1000時間は遊べるんで。
コスパ最強なんで。
ぜひ。
ジャンル:パズル(落ち物)
発売日:2012年7月19日
対象年齢:A(全年齢対象)
発売元:CAPCOM
開発元:ナツメ