なんとも言えない レビュー記事

シンプルで奥の深いゲーム性と中毒性の高いネタが満載『勇者のくせになまいきだ。』

勇者のくせになまいきだのタイトル画像

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

2007年に発売されたダンジョンマネージメントというジャンルのゲームです。
ちょっと説明しづらいゲームなので動画などを一度見ていただけるとわかりやすいと思います。
最終売上14万本(Wikipedia参照)とそこまでの成果は上がっていませんが、間違いなく名作の部類に入ると思いますので、興味を持っていただければとおもいます。

今回は勇者のくせになまいきだのレビュー&感想の記事になります。
最後までごゆるりと。

ストーリー

世界征服を企む、魔王が破壊神を呼び出しました。
あなたは破壊と創造を司る破壊神となり、お邪魔な勇者を撃退しましょう。

このゲームストーリー薄いんですよね、内容は抜群に濃いんですけど。
基本、掘っているか勇者との戦闘を見守ることしかないのでストーリーも何もないんすよ。

まあ一応、破壊神誕生→世界征服を頑張る→世界征服ってストーリーではあるんですけど。

全体的な雰囲気としては、セリフにパロディネタが多くあったり、メタ発言もバンバンしたりとなんとなくラフな印象を受けました。

システム

 

勇者のくせになまいきだ。のゲーム説明

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

基本

勇者のくせになまいきだの初めの方

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

ブロックを掘り、ダンジョンを制作し、憎き勇者を打ち倒せ!!!

類を見ないゲームなので、これ!!と言ったジャンルがないんですよね。

言葉で解説すると。
魔物の元となる栄養を含んだブロックで構成された地下空間。
ブロックを掘り、魔物を生み出し、育てながら勇者達を迎え撃つダンジョンを形成していくゲーム?ですかね。

やることは端的に言うならば『ブロックを掘る』だけなのですが

掘ってダンジョンの形成、掘って魔物を生む。
一つの行動が色々な結果を生むので単純ながらも奥深いゲーム性になっています。

魔物

勇者のくせになまいきだの魔物の育て方出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

 

先程ブロックには栄養が含まれていると書きましたが、栄養には2種類あります。

”養分”と”魔力”です。
養分は最初からランダムでステージのあちこちに散らばっており、生まれる魔物の特徴としては『物理攻撃が強い』が挙げられます。

魔力はやってきた勇者がやられた時もしくは勇者が魔法を使用した時に周辺のブロックに散らばります。
生まれる魔物の特徴としては『遠距離攻撃主体かつ魔法ダメージ』ですね。

どちらにしても、栄養が含まれているブロックを壊すことで魔物が生まれます。

では、生まれる魔物を見ていきましょう。

養分からは3種類

ニジリゴケ類

少ない状態のブロックにから生まれる。

戦闘能力は低く、繁殖能力は高い、ほっといても意外と増える。
ブロックの養分を摂取しながら生きている。

壁にぶつかるまで直進をする。

ガジガジムシ類

そこそこ含んだブロックから生まれる。
そこそこの戦闘能力、そこそこの繁殖能力。

ニジリゴケ類を捕食しながら生きている。

羽が生えたガジフライに変態する。
その際に蛹になる、ガジフライの状態じゃないと繁殖しない。

トカゲおとこ類

たくさん含んだブロックから生まれる。

高い戦闘力、低い繁殖能力。

ガジガジムシ類を捕食しながら生きている。

少し広い空間に巣を作る。卵生。

魔力

エレメント類

少ない状態のブロックから生まれる
低い戦闘能力、高い繁殖能力。

ブロックに含まれる魔力を摂取して生きている。
ニジリゴケの魔力版。
移動パターンも同じ。

リリス類

そこそこ含んだブロックから生まれる。

遠距離攻撃、高い繁殖能力、飢えに弱い。

エレメント類、ガジガジムシ類を捕食して生きている。
攻撃するときの声がかわいい。

ドラゴン類

たくさん含んだブロックから生まれる。

高い戦闘能力、繁殖はしない。

横にしか移動と攻撃ができない。
上下から攻撃されると手も足も出ないのでダンジョンの構造に気を配る必要があるが戦闘力は随一。

勇者のくせになまいきだの魔物達

左からニジリゴケ類、ガジガジムシ類、トカゲおとこ類、エレメント類、リリス類、ドラゴン類

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

この6匹が基本戦力です。

他にも倒した勇者の骨が魔物化したり、まれに掘れる宝箱から出てくる魔物がいたりします。

図鑑

倒した勇者や、生まれた魔物の情報が載った図鑑があります。
攻略の手助けになる情報も載っていたりしますが、基本は小ネタです。

魔物の動きなどもゆっくりと見れて可笑しな情報もたくさん載っているので見ていて楽しいですよ。

音楽

 

勇者のくせになまいきだのゲーム画面

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

音楽は全て生演奏の収録なのだそうです。
ノイジークロークさんというゲームの音楽制作会社の社員の方々が演奏しました(すごい!)

練習期間わずか10日の突貫工事で収録された音楽の数々はゲームの雰囲気にめちゃくちゃマッチしています。

企画から収録までの様々な葛藤をノイジークローク代表取締役坂本英城さん視点で紡いだ『勇者のくせになまいきだ。』の音楽ができるまで。
というコラムがノイジークロークさんのサイトの方でアップされています。
作品に対する音楽の考え方を知ることができ、また内容も面白いのでぜひ一度ご覧になってください!

コラム内でもおっしゃっていましたが、上手すぎず下手すぎずのラインを目指して演奏したそうです、なので10日の練習期間が活きているのでしょうね。

気になる点

ボリュームが少ない

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

ステージ数が少ないので、慣れればクリアまでに1時間もかからないです。(クリアできるようになるまで時間がかかりますが…)

トレーニング等などのサブクエみたいなのもありますがそれ含め1日2日でクリアできるようになると思います。

そんでもって、攻略方法を変えたり何なりで色々な楽しみは出来るのですが周回プレイを何度もしたくなるような変化はないので飽きが来るのは早いかもしれません。

感想

勇者のくせになまいきだのゲーム画面

出典:勇者のくせになまいきだ。ポータルサイト

佃煮なゲームですね。

ドットで派手なアニメーションなどもなく、世界征服が目標ですが広大なフィールドが
あるわけでもないです。

操作は単調で、ゲーム性は深く、音楽も素晴らしい。
パロディなどのネタもあり内容は無いようで濃いです。

全体的に肩の力を抜いた感がはびこっていて、笑えます。
”ゲーム”としての面白さを煮詰めたゲームのような印象でした、そして先程も申し上げたようにボリュームは少ないです。

少ないながらも美味しさがぎゅっと詰まってます。
そしてたまに無性にやりたくなるゲームです。

システムの項では触れなかったんですがゲームの核となるブロックの養分の含有量について少しお話します。

栄養の含有量はランダムで決まると書きましたが、じゃあ濃いブロックはどうやって作るの?って思いますよね。

これはニジリゴケ・エレメントの習性を利用します。

その習性とは隣接したブロックの栄養を吸い取り、別のブロックに運ぶというもの。
戦闘能力は低いですが魔物が快適に暮らしていく環境を作る上では確実に必要な存在なんですね。

これにより一つのブロックの栄養の濃度を上げ、強い魔物を生み出すことができます。

しかし、ゲームとは言え魔物も生き物です、思ったような行動ばかりではありません。

上手に誘導するためにはダンジョンの形にも気を配る必要があります。
そして掘ったダンジョンはそのまま勇者達と対峙するステージとしても使用することとなります。

なので意識するポイントは
『深く掘るなり複雑に掘るなりして勇者達がなるべく時間を食う構造』
『強い魔物が戦いやすい構造』
『弱い魔物が効率よく栄養を運ぶための構造』

などなど、色々なところを意識しながらダンジョンを形成していく必要があります。

文字だけ見ると難しそうですが、実際も難しいです。

ですが、慣れてくるとこの魔物はこういう構造がいいかな?とか
逆に小さく掘ったほうがいいのかな?とか
色々ことを考えたり気づくようになり、じわじわとゲームの魅力に引き込まれていきます。

ローグライク系のゲームにも言えることですが
ユーザー自身が成長する』ことが大きな魅力だと思います。

ジャンル:ダンジョン・マネージメント
発売日:2007年12月6日
対象年齢:A(全年齢対象)
発売元:SCE(SONY)
開発元:アクワイア

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